設題1.子どもが学習意欲をなくしてしまうときの要因として考えられることを、教育心理学の理論や概念から3つとりあげ、それを用いて説明しなさい。また、各要因に対して、子どもの学習意欲を高めるためには、どのようなかかわりを行うことが有効かも述べなさい。
子どもが学習意欲をなくしてしまう要因は、達成動機理論において学習しても課題達成が無理だと思うときやそもそも学習に価値を見いだせないとき、原因帰属理論において成績の悪さを自分の能力の低さに帰属させてしまうとき、学習性無力感の概念において何をしても対処できないという無力感に陥るとき、などが挙げられる。
達成動機とは、達成感を求めて困難な課題にも挑戦しようとする動機付けのことである。アトキンソンは、目標に対して達成行動を行うかどうかは子どもが持つもともとの達成動機と期待と価値の高さの組み合わせによって決まると考えた。さらに、達成動機の強さには、成功による誇りの体験を好む動機の「成功達成傾向」と、失敗による恥の体験を嫌う動機の「失敗回避傾向」があるとした。
成功達成傾向が強い場合、達成動機が高いため、簡単すぎる課題では出来るのが当たり前なので...