1.「数学科教育法2および4」について
中学校・高等学校(数学)の教員免許状を取得するにあたり、数学科教育法は必修科目となります。数学科教育法2および4は主に高等学校の内容を扱っています。最低取得単位数を満たしてもこの科目を落とすと免許取得できないので、早めに単位取得してしまいましょう。裏技として、中学校2種のみとか、高校1種のみという免許の取り方を目指すなら、教科教育法をいずれか2科目取得すればよいようですが、あまりおすすめはできません。。。
2.レポート課題について
2023年から課題がリニューアルされるとともに難化しているようです。これは、高等学校学習指導要領が平成30年から変更されたためとみられます。しかし題意を満たした回答がなされていれば合格にしてくれますので、まずはテキストや優良ホームページ等を参考にして、指導案等の課題提出をしていきましょう。はじめから完璧を求めないでどんどん課題提出していくことがポイントです。
3.科目終了試験について
学習指導要領(平成30年告示)の目標等の文章の穴埋めをさせたり、高校数学に関連した問題を回答させたり指導案を作成させたりといった内容が出題されます。別に過去問題例を掲載しますので、参考にしてください。
4.担当講師について
今井先生は通信課程では「数学科教育法2・4(高校数学)」を担当されていますが、通学過程では「数学科教育法1・3(中学数学)」を担当されているようです。基本的に課題の意図を汲んだ回答がなされていれば単位をくださる印象です。不合格の場合、「課題の~の部分についても追記して再提出をお願いします。」とか具体的なアドバイスをくれます。安心して課題に取り組んでください。ちなみに今井先生はレポート添削に1か月くらいかかるため早めに提出しましょう。
5.関連情報
作成者は高校まで理系で大学はほぼ文系、いちおう他科目の中学・高等学校教員免許の所持者です。正直なところ、大学レベルの数学は十二分には理解していませんが、「この課題はどうやらこのレベルの回答を求めているようだ」という感覚はつかんでいるつもりです。「数学科教育法」の課題は2023年にリニューアルされ、求められるレベルが上がっている印象ですから、新しい課題に対応した作成者のものを参考にしてみてください。
【1単位目】学籍番号氏名PF3050数学科教育法2課題1(2023年~)
≪課題1≫
(課題)
まず、『中学校学習指導要領(平成29年告示)』と『高等学校学習指導要領(平成30年告示)の数学科の目標を比較して相違点を見出し、その文言がなぜ用いられているか考察する。次に、高等学校数学科における「数学的な見方・考え方」とはどのような見方や考え方で、生徒がそれを働かせて数学的活動を行う場面について具体例を用いて述べる。
(回答)
まず、中学校及び高等学校の学指導要領における数学科の目標の相違点を表1に示し、なぜこうした文言の違いがあるのか考察する。続いて高等学校における「数学的な見方・考え方」について考察する。
表1:中学校及び高等学校の学習指導要領における数学科の目標の比較
中学校学習指導要領(数学科)の目標高等学校学習指導要領(数学科)の目標
数学的な見方・考え方を働かせ、数学的活動を通して、数学的に考える資質・能力を次のとおり育成することを目指す。(1)数量や図形などについての基礎的な概念や原理・法則などを理解するとともに、事象を数学化したり、数学的に解釈したり、数学的に表現・処理し...