環太平洋大学 通信教育学部 D4006 第2課題 A評価合格レポートです。
あくまで参考資料として活用ください。
昨今の日本の英語教育では、実践的英語力の向上が求められ、より対話的なコミュニケーションを重視している。以前の文法と読解重視型の授業からコミュニケーション志向の授業に切り替わり、英語文学が教材に登場する機会は少なくなってきている。文学作品は、リーディング教材としてだけではなく、工夫次第で様々な活用方法がある。今回、『スイミー』という作品を中学校の授業でどのように活用していけるかを論じることで、英語教育の中での文学作品の価値を再認識していきたい。
中学校では2021年から学習指導要領が変わり、教科書も新しくなった。新しい学習指導要領には、外国語学習で育成を目指す力について「『知識及び技能』と『思考力、判断力、表現力等』を一体的に育成するとともに、その過程を通して、「学びに向かう力、人間性等に示す資質・能力を育成」とある。文学作品をきっかけにして、学習した語彙や表現等を実際に活用する活動を充実させ、言語活動の実質化を図ることは可能だ。文学作品を用いて、言語に対する関心を深めながら、共同学習によって互いの考えや気持ちなどを英語で伝え合う対話的な活動をし、最終的には自分の考えを発表するという課...