明星大学 WE1022 法学B 1単位目 一発合格レポートです。(2023年度)
<使用テキスト>
・井上秀典著『持続可能な社会を考える法律学入門』 八千代出版,2016年
【課題】
日本国憲法における平和主義について説明しなさい。
【解説】
日本国憲法第9条の解釈ならびに自衛隊、在日米軍をめぐる最高裁判所の判例や、集団的自衛権の行使に関する昨今の動向に言及すること。
レポート作成の参考にしてみてください。
明星大学 WE1022 法学B 1単位目 レポート
【課題】
日本国憲法における平和主義について説明しなさい。
日本国憲法における平和主義については、主に憲法第9条でうたわれており、その各項において解釈の分かれるものとなっている。
まず、9条1項においては、「国際紛争を解決する手段」という規定について、解釈が2つに分かれる。1つ目の説は、『「国際紛争を解決する手段」は侵略戦争のことを指しているものとし、自衛戦争は放棄されていないとする』と解釈するものである(以下、この説をA説とする)。2つ目の説は、「戦争は国際紛争解決のために行われるのであり、すべての戦争を放棄すると解釈する」ものである。
次に、9条2項についても、「前項の目的を達するため」という規定が国会にて加えられたことにより、解釈が主に2つに分かれることとなった。1つ目の説は、A説を取り、前項の目的の達成を侵略戦争放棄の目的と解釈する。したがって、自衛戦争は放棄されておらず、自衛戦争のための戦力の保持は可能であると解釈するものである。2つ目の説は、A説を取り、前項の目的の達成は「正義と秩序を基調とする国際平和...