「感性と表現」について記述し、子どもの表現活動における保育者の役割について自身の考えを中心に論じなさい。
「感性と表現」とは、「感じる」、「考える」、「行動する」ことである。人間は、五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)を通して、情報や刺激を感じる。そして、それらへの興味が基となり考える。その自分の考えに基づき行動する。
感性とは、感じるという入り口から考え、思うことを経て、行動するという出口までの一連の行為そのものである。この感性の繰り返しによってイメージを思い描き、イメージが広がっていく。小林は、イメージとは心象・印象・想像等の言葉に置き換えられるような、心に思い浮かべる像や情景、ある物事について心のなかに思い描くこと全体を指している(小林 2019,pp.55)。そして、そのイメージは表現へと繋がっていく。
表現とは、心の内部の考えや思い、イメージが外部に現れたものである。一般的に表現は、歌ったり演じたり、書いたりつくったりなど能動的な行動として考えられる。しかし、「表現」には、子どもの日常の意志表明があり、その日その時の体調の心持ちの変化が現れている。つまり、表現とは、子どもが...