生涯発達心理学の3単位目の合格レポートです。発達に関する心理学が昔の「発達心理学」から現在の「生涯発達心理学」へと変わっていった経緯を踏まえ、現在の生涯発達心理学における発達の考え方についてまとめられておりレポート作成の参考になると思います。
生涯発達心理学3単位目
(課題)
発達とはどういうことか。発達に関する心理学が昔の「発達心理学」から現在の「生涯発達心理学」へと変わっていった経緯を踏まえつつ、現在の生涯発達心理学では発達をどう考えているか説明しなさい。
(解答)
発達心理学は、1970年代頃まで、乳児期から青年期までの身体面、行動面、認知面の変化を扱っており、無力で未熟な子どもが直線的に大人に成熟していくという上昇的変化を発達と捉えられていた。つまり、大人が発達のゴールとみなされていた。
このような上昇的変化に注目した発達の考え方の一つは、フロイトの心理的発達に代表され、青年期に始まる性器期を到達点としていた。また、ピアジェは、認知の発達の考え方として、青年期に達成される形式的操作期を認知発達の到達点としていた。
近年になり老年期の問題が注目され始めると、青年期以降が単に衰退的な過程でないことが明らかになってきた。ただ、発達を人間の生涯の変化であると考えた場合、人間の発達が青年期までの上昇的変化と青年期以降の下降的変化からなるという考え方には問題があるとされた。さらに、医学の進歩や経済発展とともに寿命が伸び、長い人生...