小学校の新学習指導要領において「数学的活動」が追加された。小学校学習指導要領では
「事象を数理的に捉え、算数の問題を見いだし、問題を自立的、協働的に解決する過程を遂行
すること」と定義されている。生徒に単に計算するための数学的な知識を受け身の形で教えるの
ではなく、数学者のような立場になって考えることが求められている。
「学習指導要領(2022年度)」における数学的活動について、導入の経緯とその充実や内容に関して
小学校の新学習指導要領において「数学的活動」が追加された。小学校学習指導要領では「事象を数理的に捉え、算数の問題を見いだし、問題を自立的、協働的に解決する過程を遂行すること」と定義されている。生徒に単に計算するための数学的な知識を受け身の形で教えるのではなく、数学者のような立場になって考えることが求められている。つまり、数学的活動とは、数学を使った学びや数学の学び方の方法を学ぶ活動をとして、児童が主体的に取り組むことである。そして、小学校の学習指導要領にはどのような数学的活動を行うのかについて「数学的な問題発見・解決の過程における様々な局面とそこで働かせる数学的な見方・考え方に焦点を当てて算数科における児童の活動を充実するために、用語『算数的活動』を『数学的活動』と改めて、その趣旨を一層徹底することとした」と明記されている。これは、考えることの楽しさを学び新しい知識や技能を知る機会ができるようにしていくことが目的である。
では、数学的な学びという側面からみた活動とはどういうものなのかというこ...