デジタル・メディア論の科目最終試験の答案です。合格済み。参考までにどうぞ。
デジタル・メディア論、情報科、佛教大学、通信教育、科目最終試験
「IoT」という用語について、その意義と課題を踏まえて説明しなさい。
近年,「モノ」がインターネットとつながる=IoT(Internet of Things)化が話題となっている。これまで,インターネットは人と人をつなぐメディア媒体の役割を担ってきたが,それはインターネットの一部の側面に過ぎない。実は人はインターネットにおいては所詮マイノリティーに過ぎず,圧倒的多数を占めるのは,ネットに接続する能力を備えた「モノ」である。本稿では,モノがインターネットとつながることは私たちにとってどのような意義をもたらすのか,具体的事例を挙げながら,それぞれのメリットとデメリットを整理し,考察する。
IoTの意義をうまく表現した概念として「モノのインターネット」という言葉がある。これは,自動車,家電,ロボット,施設などあらゆる「モノ」がインターネットにつながり,相互に情報のやり取りをすることで,モノのデータ化やそれに基づく自動化などが進展し,新たな付加価値を生み出すというものである。そして,日本ではこれからの情報化社会に向けてのビジョンとして,IoTによりサイバー空間とフィジカル空間(モノの世...