電荷保存則
電荷保存則(でんかほぞんそく、英: Charge
conservation)とは、孤立系における電荷(電気量)の総量は恒久に変わらないという法則である。
電気量保存則ともいう。
電荷が化学反応から原子核反応、粒子の崩壊や対生成・対消滅に至るまで、現在確認されている全
ての反応で保存しており、今までに反例が見つかっていないという経験的事実から導出された法則
である。
また、より広義では電磁気学の電荷(電気量)にとどまらず、物理学で扱うチャージ(荷量)一般
についても成立つことがネーターの定理によって知られている。(参考: #ゲージ不変性への関連)
とはいえ、電荷保存則はゲージ変換対称性の現れであり、ひいては光子の質量が 0
である根拠となっている(例えば、もし電荷保存則が成立たないことがあれば特殊相対論などの現
代物理学は根本的な見直しを迫られる。無論、電荷保存則の確認は技術の進歩に伴い、常に確認が
繰り返されている)。
ゆえに、エネルギー保存則などと共に自然界の基本法則であると考えられている。
出典:
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