ラーメン (骨組)
ラーメン (独: Rahmen)
とは構造形式のひとつで、長方形に組まれた骨組み(部材)の各接合箇所を剛接合したものをいう
。ドイツ語で「額縁」の意。建築・土木構造の分野では、柱が梁と剛接合している構造をラーメン
構造という。
ラーメンは長方形の角部が剛接合されていて、外力により部材に発生した曲げモーメントは接合部
材に伝達しながら全体の部材で強度を構成する。部材に平行な荷重(建物では地震や風などによる
横からの力)がかかった場合でも、接合部で抗力を発生して筋交い構造を不要とする一方、接合部
に高い強度が要求される。不静定構造であることから、一部が破壊しても応力の再分配が行われて
崩壊することはなく、多くの箇所に破壊が生じたときに崩壊に至る。この性質を最大限に発揮する
には、柱より梁が先に破壊するようにすること、破壊モードは曲げ破壊のみとし、せん断破壊を許
さないことなどが重要である。
比較される構造概念として、各部材の接合部がピン接合されたトラスや、部材を線ではなく面とと
らえる壁式構造、曲げモーメントを圧縮力に変換するアーチ構造などが挙げられる。
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