嫡出
嫡出(ちゃくしゅつ)とは、婚姻関係にある男女(夫婦)から生まれること。対義語は「庶出」で
ある。
実子の嫡出子には、出生と同時に嫡出の身分を取得する「生来嫡出子」のほか、準正によって嫡出
子となる「準正嫡出子」がある。
詳細は「準正嫡出子」を参照
なお、法定親子関係である養子は法律上の血縁関係が擬制され縁組の日から嫡出子の身分を取得す
る(民法第809条。養親子関係については養子を参照)。
「嫡出」という語は「正統」という意味を持ち、「庶出」という語は「異端」という意味を持って
いる。子は生まれの正統や異端を選べないのに、子を「庶出」「異端」呼ばわりして蔑むのは誤っ
た行為だという批判もあり、近年では「嫡出子」を「婚内子」、「非嫡出子」を「婚外子」と称す
る場合もある。
日本の法制においては婚姻の有無とは関係なく血族関係は発生するが、ただし、後に述べられるよ
うに非嫡出子において父子関係が発生するためには認知を要する(779条、784条)。
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