【概要】
2021年度 東京福祉大学 4290 社会のA判定(100~90点)レポートです。
【レポート設題】
小学校学習指導要領の目標・内容の具体化を図る視点・方法について、教科書を根拠にしながら具体的に述べよ。
【分量】
3033字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見】
まず教科目標を取り上げ、続いて日常の要素を有した教材の提示、また葛藤を含んだ問いについて触れているところはよく勉強していることを示しています。
そして、5年生の「我が国の国土の様子と国民生活について」を取り上げています。ここでは、我が国の国土の地形や気候、人々がこのような自然環境に適応して生活していることの二つの理解がポイントですが、実践事例が示すように資料の活用方法をしっかり押さえています。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「小学校学習指導要領の目標・内容の具体化を図る視点・方法について、教科書を根拠にしながら具体的に述べよ」
1.社会科の教科目標について
「社会科は暗記科目」、そんなフレーズが子ども達から聞こえてくる。昔の話ではない、現在に至っても尚、そのように認識している子ども達は少なくない。
例えば、社会科教育研究を行う立命館大学の角田将士先生の言葉を引用すれば、「社会科は暗記教科ではありません。子どもたちに、思考力や将来にわたって役立つ見方・考え方の育成を行う教科」という。また、小学校学習指導要領解説・社会編(以下、「解説」)を開くと、次のように記されている。小学校社会科の教科の目標は、「社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通して、グローバル化する国際社会に主体的に生きる平和で民主的な国家及び社会の形成者に必要な公民としての資質・能力の基礎を養う」とある。社会科の学習は、社会的な見方・考え方を働かせ、課題を追究したり解決したりする活動を通してなされるという点が重要である。それでは、果たしてどのように、そのような学習の具体化としての授業を実現すればよいのであろうか。...