鑑賞
鑑賞(かんしょう)とは、芸術作品などの美的な対象を視覚、あるいは聴覚を通して自己の中に受
け入れ、深く味わうことである。対する表現とは異なり、能動的とはいえないものの、対象に直接
的なおかつ積極的に関わり合うことによって、対象の中から具現化された美的なものを見出すこと
のできることから、受動的な美的体験でもない、という特徴も持っている。
近代美学の主要な理論として観賞論があった。そこでは、正しい観賞の態度として「美的(aestheti
c)な」態度が語られてきた。それは《行動と結びつかない、ひたすら観賞的な》ということで、例
えば、静物画のなかのりんごを食欲の対象しない、舞台の上の悪役を射殺しない、ということであ
る。
観賞は、芸術作品としての認定が難しいものや、主に視覚的に楽しむことであり、観賞植物、観賞
魚のように用いる。
観照とも書くが、一部の学説では観照を鑑賞と区別するといった考え方もある。
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