音素
音素(おんそ、英:
phoneme)とは、言語学・音韻論において、音声学的な違いはどうであれ、心理的な実在として
、母語話者にとって同じと感じられ、また意味を区別する働きをする音声上の最小単位となる音韻
的単位を指す。
音素は次の特徴を持つ。
・弁別的 (英: distinctive) な価値を持つ。すなわち、音素の違いは意味の違いをもたらす。
・ある音素の実際の音価は、その周囲の音的環境から予測可能である。
場合によっては子音や母音、半母音をまとめて分節音素(英: segmental
phonemes)、またそうした分節音素を越えて見られる要素、つまり声調やイントネーションを含
む音の高さ(英: pitch)、強勢またはアクセント、連接(英語版)(英:
juncture)をまとめて超分節音素(英: suprasegmental phonemes)と総称することがある。
ロシアの言語学者ボードゥアン・ド・クルトネが初めてその概念を提唱した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』