構造化プログラミング
構造化プログラミング(こうぞうかプログラミング、(英: structured
programming)は、コンピュータプログラムの処理手順の明瞭化、平易化、判読性向上を目的にし
たプログラミング手法である。一般的には順接、分岐、反復の三種の制御構造(control
structures)によって処理の流れを記述することと認識されている。制御構造は制御構文、構造化
文(structured statement)、制御フロー文(control flow
statement)とも呼ばれる。また、プログラムを任意に分割した部分プログラム(サブルーチンと
コードブロック)の階層的な組み合わせによるプログラムの構造化も指している。
このプログラミング手法の普及に貢献したのは、1968年の計算機科学者エドガー・ダイクストラに
よるACM機関紙への投書「Go To Statement Considered
Harmful」と言われている。しかし同じくダイクストラが、1969年度NATOソフトウェア工学会議
で発表した論文「Structured
Programming」との混同を招いてこちら側の名称で知られるようになった。現在に到るまでの国内
外の多くの書籍で、構造化プログラミングは制御構文に関する説明に結び付けられている。なお、
1969年の論文内容はプログラム正当性検証のための設計技法を扱っており、トップダウン設計、段
階的な抽象化、階層的なモジュール化、抽象データ構造と抽象ステートメントを連携させる共同詳
細化といった考え方が提唱されていた。
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