風刺
風刺(ふうし、仏: satire, 英:
satire)とは、社会や人物の欠点や罪悪を遠回しに批判すること。諷刺とも表記する。
風刺とは、何らかの実在の対象(たとえば具体的な人物、組織、国家など)の欠点や愚かしさを暴
きだす表現手法である。文章、絵画、劇、映像 等で使われる。
現実を攻撃対象としているということは、風刺は憤り(怒り)に発する(根本動機になっている)
ということであり、その点で、冷静な皮肉、モラリスト風の描写、(パロディーなどの)戯作文学
などとは一線を画している(つまり、異なっている)
だが、憤り(怒り)の直接的な表現である 《呪い》や《悪口》や《抗議》などは風刺とは言えな
い。風刺であるためには、批判対象に対して距離をとり、自分の憤りを抑制して表現する必要があ
る。この独特な態度(つまり、怒りが表現を行う根本動機となっているが、その怒りを抑制しつつ
表現する、という態度)こそが風刺の本質である。そしてその表現方法は、対象の誇張的変形を伴
い、機知を示すことが多い。
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