高崎経済大学
高崎経済大学(たかさきけいざいだいがく、英語: Takasaki City University of
Economics)は、群馬県高崎市上並榎町1300番地に本部を置く日本の公立大学である。1957年に
設置された。大学の略称は高経大(たかけいだい)、高経(たかけい)。高崎市および近隣地域で
は経大(けいだい)と呼ばれることもある。
大学全体
第二次世界大戦後、群馬県における官立高等教育機関は群馬大学として統合された。高崎市は北関
東随一の商都にふさわしい経済・経営系部局の誘致をはかったが叶わず、旧制高等商業学校の系譜
に連なる高等教育機関を独自に設置することとなった。市はまず1952年に高崎市立短期大学を設置
した。1957年、短期大学を発展的に改組して旧帝国陸軍の歩兵第15連隊兵舎跡地に高崎経済大学を
設立した。
2011年4月より、設置者が高崎市から、高崎市が設立した公立大学法人高崎経済大学に移管された
。ただし、高崎経済大学附属高等学校は設置・運営共に高崎市のままである。
学風および特色
大学設立時、群馬県内はもとより近隣諸県に経済学部を有する大学はなかった。また、今日でも北
関東および信越地方においては社会科学系大学院を博士後期課程まで設置している大学は数が限ら
れている。さらには、北関東で唯一、経済学・経営学と地域政策学の3分野を研究できる大学院で
ある。
経済・地域政策のいずれの部局でも学士・修士・博士の3つの学位を授与する教育課程を有し、高
等教育機関としての組織改革は一段落している。2006年、国公立大学としては先駆けて観光政策学
科を地域政策学部に設置したほか、2017年には国際学科を経済学部に設置した。
現在、学部入試は大きく分けて推薦入試と一般入試の2種類が存在する。一般入試は、国立大学と
同じ前期日程【両学部】および後期日程【地域政策学部】と、公立大学独自の中期日程(旧C日程
)【経済学部】が行われている。例年、2次試験は全国10都市(高崎、札幌、仙台、東京、金沢、
名古屋、大阪、岡山、高松、福岡)に試験会場が設けられ、全国各地から受験生を集めている。大
学案内によれば、2021年5月現在、全学生に占める群馬県出身者は27.6%であり、残りの72.4%は県
外出身者である。県外出身者では特に、北海道、東北、関東、甲信越、東海の各地方出身者が多い
。
1990年代初頭には、15,000人を超える志願者を集め競争率は40倍以上になるなど、国公立大学のな
かでも受験生を多数集める大学として知られていた。
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