2021年度合格レポートです
幼児期の発育・発達の特性について説明し、栄養・食生活の特徴および配慮すべき点、供食上の留意点をまとめてください。
幼児期とは1歳前後から就学前(5~6歳)までの時期を指す。この時期の身体発達は大変顕著である。
まず、身長は生後1年後には約1.5倍、体重は約3倍になる。そして2~3歳には脳の発達と共に頭囲の成長もみられる。これは、脳の容量が約2倍に増加するからである。歯は、1歳頃には10本前後、3歳頃には20本程の乳歯が生え揃うと共に、咀嚼機能も完成する。噛む習慣の定着によって顎が発達し、消化酵素の分泌が活性化され胃の容量も大きくなる。1歳を過ぎると微細運動による手指の発達により、手で物を食べるようになる。1歳後半にはスプーンなどの食具を使うようになり、3歳頃からは箸を使い始める。4歳頃には食事を一人で食べられるようになる。
運動機能は、1歳3か月頃までには歩行が可能になり、2~3歳頃になるとボールを蹴ったり投げたり、その場でジャンプをしたりするようになる。運動機能の発達は行動範囲を広げ、運動量を増加させる。活動量が増えることにより、疲労や空腹をより感じるようになり、結果として、食事や...