【概要】
2021年度 東京福祉大学 6330 病弱教育ⅡのA判定(100~90点)レポートです。
【レポート設題】
小児慢性特定疾患の一つを取り上げ、その特徴と治療方法、および学校教育における配慮事項についてまとめよ。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
(注)公開しているレポートは、「筋ジストロフィー」を取り上げて作成したものです。
-----------------------------------------------------------------------------------------------------
【分量】
3071字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見(一部抜粋)】
本レポート最後の論述は、その通りです。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「小児慢性特定疾患の一つを取り上げ、その特徴と治療方法、および学校教育における配慮事項についてまとめよ」
1.小児慢性特定疾患とは
小児慢性特定疾患(以後、現在の法律の表記に合わせて「小児慢性特定疾病」とする)は、次の要件を満たし、厚生労働大臣より指定された疾病のことである。満たすべき要件とは、慢性に経過する疾病であること、生命を長期に脅かす疾病であること、症状や治療が長期にわたって生活の質を低下させる疾病であること、中期にわたって高額な医療費の負担が続く疾病であること、の4点である。
指定された疾病をもつ18歳未満の児童に対して、児童福祉法に基づき、その治療にかかる費用等を都道府県自治体が公費で負担する小児慢性特定疾病医療費助成制度が、児童福祉法にて規定されている。
このレポートでは、その中でも「筋ジストロフィー」について取り上げることとする。
2.筋ジストロフィーについて
筋ジストロフィー(以下、「筋ジス」)とは、骨格筋の壊死・再生を主病変とする遺伝性筋疾患の総称である。筋ジスの中には多数の疾患が含まれるが、いずれも筋肉の機能に不可欠なタンパク質の設計図となる遺伝子に変異が生じた...