2021年度合格
1番と2番を選択しました。
【課題】
次の4問の中から2問を選択し、解答してください。
1.教育課程の定義と、各学校が適切な教育課程を編成し質の高い教育活動を展開することの意義についてまとめてください。
2.これまでの学習指導要領の変遷について、それぞれの改訂で示された教育課程の特徴について説明してください。
3.2017・2018(平成29・30)年に改訂された学習指導要領の基本的な考え方や主なポイントについて説明してください。
4.学校で教育課程を編成・実施するに当たって踏まえるべき法令の概要について、教育課程の基本的な要素(教育の目標、内容、授業時数)に留意しながら整理してください。
【参考・引用文献】
青木秀雄著『現代初等教育課程入門』明星大学出版部
文部科学省『学習指導要領の変遷』http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/new-cs/1384661.htm
1教育課程の定義と、各学校が適切な教育課程を編成し質の高い教育活動を展開することの意義をまとめる。
まず、「学校教育の目的や目標を達成するために、教育の内容を児童生徒の心身の発達に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した学校の教育計画」と文部科学省が定義している。この教育課程は関係法令(教育基本法、学校教育法、学校教育法施行規則、学習指導要領)等で定められ、次の3つの要素で成り立っている。「学校の教育目標設定」と「指導内容の組織」と「授業時数配当」である。これは文部科学省が「(上記の法令等に従い)、各教科、道徳、外国語活動、総合的な学習の時間及び特別活動についてそれらの目標やねらいを実現するよう教育の内容を学年に応じ、授業時数との関連において総合的に組織した各学校の教育計画」とも定義していることからわかる。
さて、教育課程は元々ラテン語の「走る」(currere)からきたcurriculum(カリキュラム)という言葉が由来である。このカリュキュラムも教育学部や教育現場でよく聞く単語であるが、この2つは少し意味が違う。「カリキュラム」は単に「教育課程」に狭められるものではない。...