八洲学園大学 情報サービス論 2021年度秋期第1回課題
合格レポート評価A 最終成績は優でした。
このまま提出はせず、参考資料に使ってください。
【設問】
以下の二つの問いを解答せよ。
①図書館を不要だと思っている市民に対して、情報サービスの意義について踏まえながら、説得する文章を記せ。
②情報社会化により学習支援機能が情報サービスの中で重要視されていく過程を説明せよ。その際、レファレンスサービスの種類及び機能と、ローススティーンの中庸理論を踏まえよ。
①と②各1,500字程度。合計3,000字程度(参考文献を明記すること。参考文献の書誌事項記入に用いた字数には含まない)
情報サービス論(第1回課)
①図書館不要論に対する情報サービスの意義について
1.はじめに
日常生活の中で、何か知りたい情報や調べたいものがあるとき、ほとんどの人はインターネットを使って調べるであろう。わざわざ図書館に行くという人は少ない。「図書館を使う」という選択肢すら考えない人もいるかもしれない。確かに、インターネットが普及している今日、パソコンやスマートフォンを使って、いつでもどこでも手軽に情報を検索することができる。検索は身近なものになった。では、もはや図書館による情報サービスは必要ないのか。図書館の情報サービスについて考察する。
2.図書館の情報サービスの意義
一般的に多くの人は、図書館とは「本を読む場所」や「本を借りる場所」と考えているであろう。それが顕著に表れている調査がある。「2008年に東京都下の立川市など5つの市の市役所職員を対象とした調査」(1)において、「市の図書館に対してどのようなイメージを持っているか」という問いに、8割もの職員が「本の貸し出しを行う施設」と回答した。こうした背景には、1963年に刊行された「中小レポート」や、それを基に1970年に発...