近年の社会変化の影響を受け増加している一人親家庭の生活実態とそれに対する子育て支援にについて述べる。
まず一人親家庭の生活実態は、厚生労働省の「ひとり親家庭等の現状について」によると、この25年間で、母子世帯は1.5倍に増加している。その背景としては母子、父子世帯ともに死別よるものが減少する一方、離婚によるものが増加している。離婚に対する意識の変化が起きており、結婚相手に満足できないときは離婚すればよいという考え方が増えていたり、夫からのDV被害から逃れるために結婚を解消する選択肢も増加している。現在の日本の離婚率は約35%になっている。
しかし離婚による弊害として、母子家庭では経済的貧...