日本の時間の問題点
ホワイトカラエグゼンプションが生まれた背景として、現在の日本における時間に問題がある。
長時間
表1をみると、2005年に非農林業雇用者のうち、週49時間以上く男性は39%、女性でも14%。そのうえ週60時間以上く男性は18%、女性は4.6%にのぼる。93年、2001年と比べても時間によってまちまちの化はあるが、長時間者の割合はわずかながらに高まっている。ちなみに、米諸の中でも時間が長いと言われているイギリスにおいては、週48時間以上く人は25%、55時間は10%、60時間は4%ほどしかいない。(JIL編『海外時報』2002年6月)
サビス業
二つめの問題点はサビス業である。今の日本は長時間の上にサビス業の時間も世界でトップクラスである。
「月勤統計要」(厚生省2005)によれば、所定時間は140時間、所定外時間は10.4時間、時間は150.4時間。年間に直すと所定時間は1680時間、所定外時間は124.8時間、時間は1804時間である。この値を用いて際比較をすると、年1500~1600時間のドイツフランスはさておきイギリスアメリカよりもわずかに長い。
先ほどの力調査とこの月勤統計ではは全くと言っていいほど値が違う。力調査での週時間の平均は41.1時間である。つまり年に換算すると2143時間にもなる。月勤統計では1804時間だったので338時間も差が生じる。月勤統計は企業が報告する「われた時間」と言えるのであり、この338時間の差はサビス業の時間である。
日本の時間の原因現
1で、長時間とサビス業が日本の況での問題点と指摘したが、初めに長時間の原因と現を考察してみたい。
ホワイトカラーエグゼンプションという考え方はなぜ生まれたか
目次
1.日本の労働時間の問題点
①長時間労働
②サービス残業
2.日本の労働時間の原因・現状
①長時間労働
②サービス残業
3.ホワイトカラーエグゼンプション
①ホワイトカラーエグゼンプションという考え方はなぜ生まれたか?
②概要
③問題点
④これからのホワイトカラーエグゼンプション
参考文献
図表
日本の労働時間の問題点
ホワイトカラーエグゼンプションが生まれた背景として、現在の日本における労働時間に問題がある。
長時間労働
表1 週労働時間別雇用者比率 1993年 2001年 2005年 男性 女性 男性 女性 男性 女性 平均時間 47.2 38.0 46.9 35.7 46.6 35.6 1~14時間 1.2% 4.9% 1.7% 6.9% 2.6% 8.7% 15~29時間 3.8% 16.5% 4.7% 21.4% 4.9% 22.4% 30~34時間 4.7% 10.3% 5.6% 10.9% 5.7% 11.0% 35~42時間 26.6% 32.9% 28.6% 33...