2021年度 明星大学通信教育学部 教育相談の基礎と方法 1・2単位の合格レポートのセットです。
<課題 1単位目>
1. カウンセラーの行うカウンセリングと比較しながら、教師の行う教育相談の目的・内容・特徴を整理しなさい。3種類の教育相談の違いについても言及すること。
2. 子どもを発達的な視点から理解するとはどういうことか、および、子どもの問題行動の捉え方の2点について整理して述べなさい。
<課題 2単位目>
1. 発達障害のある子どもを通常学級においてどのように理解し支援したらよいか。自閉症スペクトラム障害、ADHD、学習障害のなかの1つを取り上げ、障害のメカニズムと支援について述べなさい。
2. 「いじめ」「不登校」「障害のある、あるいはそれを疑う子どもの保護者への支援」「困った保護者への支援」の問題のうち、いずれか1つを選んで、その考え方と支援の方法を述べなさい。
※本レポートでは、課題1に「ADHD」、課題2に「不登校」について論じています。
<講評>
課題の設問に、概ね解答されていましたので、本レポートは合格です。
参考文献:
『教師のための教育相談 日常から子供に向き合うインクルーシブな発達支援』西本絹子著, 2018 (萌文書林)
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1単位目
1.カウンセラーの行うカウンセリングと比較しながら、教師の行う教育相談の
目的・内容・特徴を整理しなさい。3 種類の教育相談の違いについても言及する
こと。
【回答】
教師がおこなう教育相談の目的は児童生徒の心身の発達や健康を図ることで
ある。またその機能は①開発的教育相談、②予防的教育相談、③問題解決的教
育相談の 3 種類に整理することができ、①は一次的援助(すべての子どもを対
象)、②は二次的援助(個別の援助のニーズが認められる子どもを対象)、③は
三次的援助(大きな援助ニーズのある子どもを対象)と 3 つの段階に分類でき
る。まず、開発的教育相談は、学習スキル、対人関係能力、問題対処能力を育
てる支援で、教室で担任や授業担当の教師が担うものである。予防的教育相談
は、学習意欲低下、登校しぶり、転校などといった環境の変化や家庭での変化
や危機があった子どもへの支援で、担任・学年主任・養護教諭・スクールカウ
ンセラーなどが担う。そして問題解決的教育相談は、不登校、...