聖徳大学 精神保健第1課題
次の①②③について説明しなさい。
①S.フロイトの人格理論とエディプスコンプレックスとの関連性について説明しなさい。
②エディプスコンプレックス以前の心的世界の葛藤状況について「対象関係論」の立場から説明しなさい。
③最後に①②両理論夫々について、神経症などの不適応状態におちいるメカニズムを説明しなさい。
A評価
難解な精神分析理論を丁寧に学習されています。対人援助職では、とても役に立つ理論です。今後も、興味をもって学習に取り組んで頂きたいと思います。
精神保健 第1課題第1設問
S.フロイトはまず初めにパーソナリティを意識・前意識・無意識の3つから構成されていると考え、これを「局所論」といった。しかしそれだけでは不十分であると考えたフロイトは、心は「エス(イド)」「自我」「超自我」の3要素から成り立つと考えた。これがフロイトの「構造論」である。エス(イド)とは本能的なエネルギーの貯蔵庫であり、赤ちゃんのような欲求の塊の部分として捉えられている。次に「自我」とは、自分の欲求のままに行動、要求することはよくないのではないか、という現実原則が支配している部分である。「超自我」とは善悪の概念が生まれ、それに支配され禁止や義務、理想を求めることへ...