【概要】
2021年度 東京福祉大学 4300 家庭のA(100~90点)判定レポートです。
【レポート設題】
「家庭科における題材・教材選びの留意点と具体的な学習展開について述べよ」
【分量】
2926字(指定レポート用紙7枚半)+参考文献
【評価担当教員からの所見(一部抜粋)】
よく考えられたレポートです。「私は家族のみそ汁屋さん」の具体的な学習展開は、実に興味深く、わたし自身も学ばなくては!と感心した。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「家庭科における題材・教材選びの留意点と具体的な学習展開について述べよ」
1.家庭科の目標
現行の小学校学習指導要領(以後、「指導要領」と呼ぶ)によれば、小学校家庭科の目標は「生活の営みに係る見方・考え方を働かせ、衣食住などに関する実践的・体験的な活動を通じて、生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」を育成するとある。特にここで言われる”生活の営みに関わる見方・考え方”とは、「家族や家庭、衣食住、消費や環境などに関わる生活事象を、協力・協働、健康・快適・安全、生活文化の継承・創造、持続可能な社会の構築等の視点で捉え、よりよい生活を営むために工夫すること」であるとされている。つまり、主体性を持って、共に生きる生活を創造していく力を育むことが求められている。
2.題材観の変化
家庭科で扱う具体的な題材は、現行の指導要領において、ほとんど指定されるものがない。そのため、指導者によって児童の実態や地域の実情に合わせた教材選択や題材構成が可能となっていることが特徴である。一方で、学年ごとに題材や教材を細かく指定し、その範囲で基本的な知識・技能の習得を図ってきたという過去もある。それが平成10...