【概要】
2020年度 東京福祉大学 4200 理科指導法のA(100~90点)判定レポートです。
【レポート設題】
「小学生の理科離れを防ぐための方法」について述べよ。
【分量】
3021字(指定レポート用紙8枚)+参考文献
【評価担当教員からの所見(一部抜粋)】
設題に対して、適切に答えられています。特に自分なりの考えを述べられている点がよいです。文章も読みやすかったです。参考文献もいくつか使ってあり、評価できます。
レポート作成の参考になれば幸いです。
「『小学生の理科離れを防ぐための方法』について述べよ」
1.「理科離れ」とは何か
「理科離れ」という言葉には決まった定義はなく、論者によって様々な角度から語れる。通常なされる論議を整理すれば、理数離れ、科学離れ、理工系離れなどを総称して理科離れととらえて差し支えないものと思われる。理数離れとは、理科や数学(算数)に対する興味・関心・知識が低下している現状のことである。次に、科学離れとは、子供に限らず国民全体として、科学リテラシーが低下したという状況を表現している。最後の理工系離れは、言葉通りに進路選択における理工系離れを言う。
2.理科離れの原因に関する考察
理科離れに関しては、次のような反論がある。特定の理科離れが進行しているのではなく、学習全般に対する「学習離れ」が進行しているのであって、理科だけを取り上げて「理科離れ」と騒いでいるに過ぎないという意見である。その本質は、体系的な知識習得が未だに重視される教育の在り方であるという見方であり、一考に値する。それとは別に、理工系に対するイメージ低下という観点はどうであろうか。高度経済成長期、日本はまさに科学技術立国であった。また、科学...