<課題>
ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
<講評>
各段階の特徴について、ポイントをおさえてまとめられています。子ども園での子どもたちの姿と今回学習したことを重ね合わせて理解を深められたようで、よかったです。
<参考・引用文献>
『理論と実践をつなぐ教育心理学』杉本明子、西本絹子、布施光代編(みらい)
『問いからはじめる発達心理学』坂上裕子、山口智子、林創、中間玲子編著(有斐閣ストゥディア、2014)
2021年度 明星大学通信教育学部 教育心理学 1単位目の合格レポートです。
PA2030 教育心理学 1単位目
<課題>
ピアジェの発達論にもとづいて、子どもの思考の発達について述べなさい。
ピアジェは、子供が誕生してからどのようにして物事を認識したり、学習したり、思考したりするのかという認知機能の発達に着目し、その過程をシェマ、同化、調節、均衡化の4段階に分け、理論化した。シェマとは、物事を認識する上での行動や思考の枠組みのようなものを指す。同化とは、既にあるシェマに基づいて新たな情報を取り入れていくことを指し、調節とは、既にあるシェマでは対応できず、新しいシェマに変えることで情報を取り入れていくことを指す。そして、外界の新たな情報に直面したときに、同化と調節を繰り返すことで、物事の認識を能動的に安定化していく過程を均衡化という。
ピアジェによって提唱された認知発達理論は、人の知能や心理の発達を「生物的な成長」と「成長過程の中で知識・経験を重ねたことによる成長」の両方の面から考察したもので、教育心理学に大きな影響を与えた。その認知発達理論を操作の水準をもとに、感覚運動期、前操作期、具体的操作期、形式的操作期の4つの段階に分けたものが認知発達段階理論であ...