学校教育課程論 2024年 佛教大学通信 パターン2 受理
3200字程度指定
レポート作成の参考にご活用ください。
課題 教育課程とは何かについて、我が国の戦後の小学校の教育課程の変遷、編成原理および今日的課題についてまとめてください。
「教育課程」とは、学校全体の教育計画のことである。学校では、教科の時間だけではなく、学校行事や「総合的な学習の時間」など、さまざまな教育活動が行われている。日本は戦前まで「カリキュラム」が使用されていたが、戦後になると「カリキュラム」の訳語として「教育課程」が使用されるようになった。「教育課程」という用語が戦後に用いられるようになった理由は、教育改革の中で、教科学習に加えて、教科外の様々な活動が学校での教育活動に加わったからとされている。近年の教育課程概念の拡張を踏まえるならば、IEAが指摘するように、教育課程には少なくとも3つの次元が存在すると考えられている。一つ目は、は学習指導要領のような国の教育課程の基準として示される「意図したカリキュラム」、二つ目は、それに基づきながら、学校や教師によって編成され実践される「実施したカリキュラム」、三つ目は、子どもたちが実際に学んだ内容にあたる「達成したカリキュラム」である。教育課程の編成にはこれら3つの次元が関わってい...