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「古典的条件づけ」と「オペラント条件づけ」とについて、それぞれ何かを日常的な具体例を挙げながら簡単に述べ、両者の類似点と相違点をまとめよ。
1.古典的条件づけ
古典的条件づけとは、中性刺激(快刺激でも不快刺激でもない中立的な刺激)と別の刺激が、繰り返し随伴することにより連合する学習のことである。パヴロフが唾液分泌に関する研究において条件反射の現象を発見したことがきっかけで理論化された。パヴロフは、犬に餌を与える直前に電球をつけることを繰り返していたらそのうち電球をつけるだけで犬が唾液を分泌するようになった。この実験的にいうと、無条件刺激(肉)に対する無条件反応(唾液)が、もともと反応を起こさなかった条件刺激(電球)に対する条件反応(唾液)に書き換えられるようになったということである。なお、条件刺激に無条件刺激を対呈示しなくなると、次第に条件反応は抑制されていく「消去」や、消去訓練の途中に時間を置くと、一時的に条件刺激に対する条件反応が生じる「自発的回復」などがある。さらに、古典的条件づけが成立すると、類似の刺激に対しても条件反応を引き起こすことを「般化」といい、般化とは逆に、同様の...