日本大学通信教育部 哲学基礎講読 課題2(2019~2022年度)の合格レポートです。 本レポートは参考程度とし、ご使用は自己責任でお願いいたします。丸写しなどはご遠慮ください。
日本大学通信教育部 2019~2022年度
哲学基礎講読 分冊2
課題2:
教科書所収アルノー、二コル共著『論理学、別名思考の技法』(分冊2)第四部で扱われる人間的出来事の認識に関する諸規則を詳述せよ。尚、論述にあたっては、学的認識との違いを必ず説明するようにして下さい。
回答例:
「人間的出来事の認識」について述べる。人間的出来事の認識の諸規則は、①事物の本性の真理は当てはまらない②内的事情と外的事情の全てに注意する③共通事情を持ち、特殊事情を持たない時は真である比率が高い④一つの出来事の可能性だけでは十分な理由とは考えられない⑤過去同様に未来においても、ある出来事が起こる幾何学的な比率を考慮する、である。
知識には、自明的に知られるものと、自明的ではなく納得する理由を必要とするものがある。前者は知的直観により認識され、第一原理の認識に該当し、確実に真である論拠により知られる「学的知識」である。後者は理解のための動機づけを必要とし、権威、論拠による。
権威の場合は信念である。論拠であれば、確信されるか、確信されない論拠に分別される。
学的知識は、より長い時間をかけたよ...