日本大学通信教育(日大通信)2019年~2022年度 リポート課題 国文学講義Ⅰ(上代) 課題1の合格リポートです。丸写しは避け、参考程度に活用される方のみご購入ください。
2019年度~2022年度 国文学講義Ⅰ(上代)リポート課題1
設問: 『古事記』と『日本書紀』にある「五穀の起源」について、比較しながら神話としての意味や特徴などについて説明しなさい。
※コピペ、丸写しは避け、参考程度に活用してください。
「五穀」という言葉は現代に生きる私たちにも馴染みのある言葉である。五種に限らず、「主要な穀物」という意味の言葉として使われることもあるが、広辞苑によれば五穀の内容は「米・麦・粟・豆・黍または稗」とされている。古事記・日本書紀には、なぜそれが五穀と呼ばれるようになったのか、それぞれその起源が記されている。
まず、古事記の中で語られている「五穀の起源」はこうである。須佐之男命が大気津比売神に食べ物を要求すると、大気津比売神は鼻や口、尻から食べ物を取り出して作った。それを見ていた須佐之男命は、それを汚いものだとし大気津比売神を殺してしまった。すると、大気津比売神の死体の頭から蚕が、目から稲が、耳から粟が、鼻から小豆が、陰から麦が、尻から大豆がそれぞれ生じた。それを神産巣日御祖命が取らせ、五穀は生まれた。
一方日本書紀では少し違い、このように書か...