【課題】
1、教育思想家の考え方に言及しつつ、自分自身のこれまでの教育的体験を踏まえて自分の視点で教育観を述べよ。
2、明治期の学校教育史の要点をまとめよ。
【講評】
1、よくまとめられています。
2、よくまとめられています。
〇2020年に作成し一発で合格したレポートです。
(1) 17世紀後半から18世紀後半にかけて、西欧において啓蒙主義と呼ばれる思想傾向が支配的であった。これは、合理的科学的な知識の普及により、世の中に幸福をもたらそうという考え方である。この時期に活動していた学者であるロックは、自らが著した『教育に関する若干の考察』において、健全な体に宿る健全な精神こそが幸福な状態であると論じている。そこからは、子どもの教育において、知育と体育を同等であるとし、そこに徳育も加えた3つの領域を中心に考察を展開していることが示唆できる。また、ロックは子どもの扱い方に関して、年齢や理解力に合わせて理性的に話し合う形が真の方法であると述べている。子どもたちは理性的被造物として扱われることを望んでいるのだとしている。
しかしながら、同時期の学者であるルソーは、このロックの考えを真っ向から批判している。ルソー理性的な教育は最終的な部分であるとしており、理性による教育は終わりにあるものから教育を始めるようなものであると述べている。また、ルソーは子どもの視点での教育について、
『大人は、いつも子どものなかに大人をさがし求めて、大人になるまえの子どもがなにものなのかを...