ケーターの振り子による重力加速度の精密測定 
基礎物理学実験Ⅱ 
ケーターの振り子による重力加速度の精密測定 
2006 年 11 月 17 日(金)5 限 
【目的】 
春学期に求めたボーダーの振り子を使用して求めた重力加速度は簡便である代わりに測定精度 
が低いものであった。これよりもさらに精度のよい実験をどのようにすれば行えるか調べ、ま 
た確度や精度を上げるのにはどのようなことが必要であるのか考察する。 
【原理】 
)1
ケーターの可逆振り子は錘(C)の位置を調節し、重心を移動させてOとO’の二つのナイフエッ 
ジが互いに振動と回転の中心になるよう、周期を調べながら行うものである。 
図 0-1 ケーターの振り子 
可逆振り子というのは両支軸間の距離は相当単振り子の長さ Lに等しいから、その周期Tは、 
g
L
T π2= ---① 
よって、可逆振子によれば、LとTを測定すればgが定められる。金属棒PQのP端近くに小さ
な可動錘AをQ端近くに大きな固定錘Bをつけて、重心を一方に片寄せ、棒の2点O,O’に支
軸用の金属の刃先を平行に設ける。O,O’間には別の可動錘Mとこれに対...