明星大学 通信 「PA1030 教育の制度と経営 1単位目、2単位目 2019年度~」 合格レポートとなります。
なかなか合格できない方々に参考にして頂ければと思います。
1単位目
『1.日本における教育改革の動向と教育制度及び教育行政について、関心のある課題の要点をまとめ、見解を述べよ。
2.各国の教育制度の中から一つ取り上げ、公教育制度の発展について教育行政と関連して論述せよ。』
2単位目
『1.学校経営もしくは学級経営についての近年の動向のうち、関心のある課題の要点をまとめ、見解を述べよ。
2.家庭教育と地域教育力の現状と問題点につき、教育制度及び行政に関連して考察せよ。』
1単位目
1.生きる力の育成とゆとり教育について述べる。
第15期中教審にて教育の方針として「生きる力」の育成を重視していくことを掲げられている。「生きる力」とは、課題の発見・自発的に学び考え、主体的に判断・行動し、よりよく問題を解決する資質や能力を養成しつつ、自立心を養って他者とともに協調性や思いやりなどといった豊かな人間性や、たくましく生きていく健康や体力としている。
この生きる力を育成するため学校教育の在り方として、いくつか施策された中の一つがゆとり教育であり、週休5日制や総合的な学習の時間の導入など、子ども達が主体的・横断的・総合的に学びを展開していく場と時間を保障していった。しかし、この教育の問題として、基礎的・基本的学力が定着しない、受験競争・国際競争に遅れをとるなどの問題が生じる。この点、施策の目的の一つとして学歴社会による受験競争の緩和について、実際問題として塾に通う子どもの増加、幼稚舎受験からはじめ中学受験といった受験の低年齢化など子ども達を取り巻く環境に見合わないものであったと考えられよう。
続いて、審議にて批判の対象とされてきた学歴社会ではあるが、社会と学校...