レポート、教育学、ヒドゥンカリキュラム、隠されたカリキュラム、学校、人間形成、差別
振り返ると、私が今まで通った全ての教育機関で、ヒドゥンカリキュラムが存在した。
まずは、幼稚園だ。先生は、子供のことを男の子は「くん」、女の子は「ちゃん」で呼んでいた。これはおそらく先生にとっても普通のことで、私も普通のことだと思っていたが、男女は別なのであるという隠されたメッセージをここから知らず知らずのうちに読み取っていたように思える。また、運動会のかけっこは、男女別であった。まだこの頃は男女間における運動能力の差は皆無といっていいほどなのに、なぜ別にする必要があったのかと今になって思う。これも明らかに隠されたカリキュラムである。また、遠足などに行くときに迷わないようにと必ず背の順で隣同士の男女で手をつながされた。これも一見普通に思われるが、同姓同士でもよいではないか。実はここから、日本の同姓愛者への差別、軽蔑的な心理が植え付けられていたのではないかと思われる。
小学校に入ると、名簿が男女混合のものと、男女別々のものがあり、それは男子が先、女子が後という順番だった。ランドセルの色は男子が黒で女子は赤が定番で、たまに転校生の女子が緑のランドセルだったりすると、「女のくせに緑なんて...