【佛教大学 日本国憲法 リポート&試験セット 】
本資料は、これ一つで単位取得が目指せるよう作成したものです。
リポート1題と、科目最終試験で出題された問題の解答例をセットにしてあります。
科目最終試験は5~7問のローテーションで出題されるので次回あたり同じ問題が出題されると思います。
詳細は以下の通りです。
参考資料:伊藤正己著 憲法入門〔第4版補訂版〕有斐閣
上田健介 他著 憲法判例50!〔第2版〕
〇第1設題:
法の下の平等について ※秀逸でよいレポートですとのフィードバックをいただきました。
〇科目最終試験
"デモ行進には公安委員会等の許可が必要であり、その際に条件を付された場合はそれを守らなければならない。デモ当日、一部のデモ参加者が通行人とトラブルを起こした際、条件が守られているかを監視していた警察官が、その状況を写真に撮影した。Xは、トラブルを起こしたデモ参加者ではなかったものの、警察官が撮影した写真にその容貌・姿態がはっきりと写り込んでいたため、不快に思った。
もしあなたがXから、この写真撮影行為は憲法上問題があるのではないかと相談された場合、どのようにアドバイスすればよいだろうか。問題となる日本国憲法の条文や権利、関連する判決に言及しつつ論じなさい。
※95点でした。
※リポートの丸写しは大学規定で処罰の対象となりますのでご注意ください。
法の下の平等について
はじめに
法の下の平等とは、国民ひとりひとりが法律上平等に取り扱われなければならないとする原則である。日本国憲法第14条には、「すべて国民は法の下に平等であつて、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的、又は社会的関係において差別されない」として、一般的に平等原則が定められている。人権の歴史において、法の下の平等は自由とともに基本的人権の最高目的とされてきた。本リポートでは、自由と平等の関係、実質的平等と合理的差別、平等の具体的な内容、平等違反の違憲審査の判断枠組みについて明らかにすることで法の下の平等について考察していきたい。
1.自由と平等
ここでは自由と平等の観点から法の下の平等について迫りたい。自由や平等の基礎となる考えが生まれたきっかけは江戸時代にさかのぼる。江戸時代、我が国では封建的な身分制度がとられており、士農工商に代表されるように人々は生まれによって職業や住む場所を決められ、自由を制限されていた。このような身分制階層秩序の社会は封建社会と呼ばれ、それは一握りの層が政治的に支配していたことから非合理的な社会制度で...