漢文学 第二設題、M5117

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    資料紹介

    2019年に合格したリポートです。
    「複数の文献を用いて、利点と問題点の整理及び考察ができている。
    引用注の記載も適切で、自分自身の考えと区別して記述されている。」
    と評していただきました。
    参考文献の選び方や書き方の参考にどうぞ。
    『日本人が「漢文訓読」で中国の古典を読む場合の利点と問題点について、文字・文法・音韻などの点から具体的に説明せよ。』

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    日本人が「漢文訓読」で中国の古典を読む場合の利点と問題点について、文字・文法・音
    韻などの点から具体的に説明せよ。
    以下、レポート
    はじめに
    漢文とは、簡単に述べると「中国古来の文語体の文章」である。中国の文章である以上
    「外国語」ではあるが、わが国には「訓読法」という、漢文に訓点を加え、国文に書き改
    める方法が発展し、今日まで受け継がれた。つまり、外国の文章でありながら、「日本語」
    として理解できるということである。しかしそれ故に、漢文の学習には「外国語」として
    その発音や文法を勉学する方法と、訓読法を学ぶ方法の二つが存在することになった。こ
    こでは、まず、漢文訓読がどのように成立してきたのかを歴史を記し、そこから、訓読法
    で漢文を読むことの利点と問題点を述べる。
    1 漢文訓読成立の歴史
    加地(2010 )によれば、奈良時代、漢文は音読するものであり、音博士が漢字の発音を
    担当していたという。当時は外国といえば中国のことであり、「中国語」を勉強することは
    当たり前のことであった。同氏によると訓読の始まりは、中国語の勉学・習得が困難な「圧
    倒的多数の凡人」のために作られた「虎...

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