佛教大学 Q5410 倫理学概論 第1設題 リポート

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    資料紹介

    ☆2023年度も「参考になった」とのお声を複数寄せていただきました☆
    2020年度佛教大学通信教育課程合格リポートです。
    科目コードが違っていても設題が同じであればお役に立てると思います。あくまで参考程度になされますようお願い致します。

    設題:カントの『実践理性批判』について、「定言命法」の特質をまとめ、自分の意見を述べよ。

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    カントの『実践理性批判』について、「定言命法」の特質をまとめ、自分の意見を述べよ。

    定言命法とは、カント倫理学における根本原理である。個人の快不快や生命の禍福といった感情的な要素を排して義務感のままに無条件に行為することを要請する命令である。こうしてなされた行為から真の道徳が得られるとカントは説いた。
    カントによれば、道徳的法則は人間に無条件にそして定言的に命令を下すものである。道徳の実践的命題あるいは根本法則としてカントは「なんじの意志の格率が、常に同時に普遍的立法の原理として妥当しうるように行為せよ。」という言葉を残している。これは先天的命題として考えられている。カントによれば、この命題によって意志は絶対的、直接的、客観的に規定される。なぜならば純粋でそれ自身実践的な理性は直接的に法則を与えるからである。意志は経験的な制約から独立しているため、法則の単なる形式によって規定されたものとして考えられる。またこの規定根拠はあらゆる格率の最上の制約とみなされる。このような事情はたしかに普通ではなく、かつ諸種の実践的認識全体においては類例のないことはカントも認めている。なぜならば、可能的、...

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