このレポートは、玉川大学通信教育課程・科目「音楽科指導法」にて、すでに合格をいただいたものです。
2018年度課題:表現(歌唱、器楽、音楽づくり)、鑑賞
教員からいただいた評価・批評は以下の通りです。
<評価>
A
<批評>
音楽科の領域は表現(歌唱、器楽、音楽づくり)、鑑賞の2つである。その中で楽曲が指定されているものは共通教材の24曲。小学校で音楽をするには少なすぎる。従って指導者が教材を研究し良く知ったうえで子どもに提示する必要がある。検証する角度や方法についてはテキストに掲げた。大いに利用してできるだけたくさんの良い楽曲を子どもと楽しんでほしい。
【玉川大学】音楽科指導法
私は小学校年生に適切な歌唱教材として、やなせたかし作詞、いずみたく作曲の「手のひらを
太陽に」を挙げる。
この作品は、最初はやなせたかしが子どもの歌として作ったものではなく、自らを励ますために
作った詞である。この歌は1961昭和36年、現・テレビ朝日の朝の番組で、宮城まり
子によってはじめて歌われた。広く知られるようになったのは、1965昭和40年、ボニージャッ
クスがレコードに吹き込み、紅白歌合戦などで歌ってからであった。茶の間の子どもたちに
愛唱され、童謡としてうたわれる一方、小学校の国語教科書に詩教材としても取り上げられた。
歌詞は、生きていることの喜びをまっすぐに伝えている。「日常の言葉で技巧を用いず書かれて
」¹いて、むずかしさはなく子どもにも理解しやすい。
分の拍子、ヘ長調。四分音符が分間に120132個入る速さである。分間に120拍の速さ
は、『速すぎず遅すぎず、ちょうど中庸な「テンポの基準」』²となる。したがって、この作品は中
間やや速めのテンポである。
部形式では、【--】型と【--′】型が一般的であるが、この作品は【--】型の
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