社会福祉士養成通信課程の課題です。
レポート評価B評価になります(A~Dの4段階中)
科目名:「心理学理論と心理的支援」(1200字程度)
<参考文献>
心理学理論と心理的支援/社会福祉士養成講座編集委員会中央法規/2009年 など
中老年期は、身体、社会、心理的側面から様々な出来事や変化が
起こる。これらは大切にしていた人や物との別離あるいは喪失であ
る場合が多く、ネガティブな影響を及ぼす危機と考え、疾病の原因
として主眼が置かれている。しかし、高齢期の精神発達の研究成果
から、従来の発達観は「生涯発達」という捉え方に変化し、加齢によ
って人がただ衰え、喪失していくのではなく、ポジティブな側面も
持つとされるようになった。本論では、まず中老年期の特徴と発達
的危機を特定し、その対応について、生涯発達の側面から個人や社
会 の 有 り 方 を 述 べ る 。
エリクソンは、生涯にわたる人間の発達プロセスを人生周期と呼
び、その中に8つの時期を区別している。人生周期の各段階には、
段階特有の解決しなければならない発達課題と心理・社会的危機が
ある。まず、中年期は、心身の変調、仕事や昇進の限界の認識、子
どもの経済的自立によって起こる空の巣症候群など、生きる意味や
価値を見失うような内的危機が起こりやすい。このような危機に対
応するためには、青年期に確立したアイデンティティは生涯継続す
...