日大通信(英文学)アメリカ文学史(分冊2)合格レポートです。平成29年、30年度
キーワードである「ロスト・ジェネレーション」「ジェズ・エイジ」「ハードボイルド」についても触れています。
講師の講評としては
「参考文献が挙げてあり良かったです。前半の文学史のまとめも、後半の作品感想もこれで良いでしょう。合格とします。」とあります。
報告課題
第3章「二つの大戦の間」の概要をレポート前半でまとめる。フィッツジェラルドおよびヘミングウェイふたりの作品(短編も可)を読み(邦訳可)、解説ではなく実際に読んだ作品感想をレポート後半でまとめる。
日大通信<アメリカ文学史レポート>(分冊2)
2019 年 1 月提出
1920 年代から 1930 年代のアメリカで活躍した Francis Scott Fitzgeral (1896-1940)や Ernest Hemingway(1899-1961)などの小説家たちはロスト・ジェネレーション(しばしば日本語では“失われた世代”という)と呼ばれている。彼らは第一次世界大戦中に成年期をむかえ、戦争体験によって既存の理想や価値感に不信感を抱き、若いエネルギーをもって、新しい生き方を求めた世代である。「ロスト・ジェネレーション」に対して、しばしば絶望とか虚無とかいう言葉が使われるが、その背景にあるのは、むしろ生を肯定し積極的に追求する若々しい精神であり、それだからこそ活力のある文学を生み出したのである。彼らが活躍した背景として、アメリカ社会の未曾有の繁栄がある。「ジャズ・エイジ」とも「狂乱の二◯年代」とも呼ばれる活気にあふれた混乱の変化の時代でもあった。彼らは浅薄なアメリカ文学に反発し、国外離脱者となりヨーロッパに渡った。
Hemingway、Fitzgerald 、John Dos...