水族館、動物園、植物園や資料館など、日本には様々な博物館があり、その数は8000館を越える。これらは同じ博物館という枠組みの中にあるが、それぞれに特有の特色があり、ランクが決定されている(1)。評価条件として、(1)資料収集・調査研究・資料保管・教育普及等の業務を実施する。(2)(1)を実施するため、博物館固有の専門職員である学芸員(国立館は、それぞれの専門分野を担当する技官)を配置する。(3)一般公開施設がある。(4)年間100日以上開館する。(5)過大な営業活動を行わない。(6)博物館は社会教育施設であり、特定の行政目的達成のために配置された類似施設を除く。(まま(1)と同等の活動を実施し、博物館と称する施設があるが、これらは博物館法によるものではない。)とあり、これらをふまえてランク決定が行われる。この評価条件の中で博物館はランクが決定されるのであるが、この評価条件にはいくつか疑問に思うことがある。特に(5)にある、過大な営業活動を行わない。というのは、なぜ過大な営業活動を行ってはならないのだろうか。過大な営業活動を行わないと、人々に忘れ去られてしまい誰も来る人がいなくなってしま...