養護教諭の活動には大きく別けて二つに分類される。1つは、養護活動である。これは学校教育の場で疾病や情緒障害、体力低下、栄養不良などの健康問題を持った児童・生徒に対し、専門的立場から与える援助である。つまり、個別的に指導やケアーを行い安心して学校生活を送れるよう援助することである。医療や看護に比べると、同じ医学を基礎とするものではあるが、対象について、養護はむしろ健康者や低いレベルの健康者(通院治療など)を対象とするものである。そして、援助を与える場も学校教育という特性から内容がいっそう教育的であり生活指導的なものとなる。2つ目は、保健活動である。これは、成長期に起こり得ると予想される個別の健康問題の予防を目的にした活動である。さらに、積極的に健康建設を目的とする健康増進活動も含まれ、理想的な健康状態に向けての支援を行う。担当に関しては、養護教諭のみに課せられたものではなくすべての教員の役割
として行うべきものである。しかし、これにもある程度の医学・衛生学要素が必要であるので、一般教員との保健活動の内容に相違点もでてくることある。
では次に、学校で行われる活動を総称して学校保健という...