GFPの精製
要約
GFPを大量に発現させた菌体を溶菌し、遠心で分画した後、疎水カラムクロマトグラフィー、透析、陰イオンカラムクロマトグラフィーを行い、GFPの精製濃縮溶液を作ることができた。また、実験の様々な操作過程でGFPの蛍光は失われないことがわかった。
目的
GFP (Green Fluorescent Protein )は青色の光を吸収し緑色の蛍光を発するタンパク質で、オワンクラゲに由来する。生きた細胞内で特定の場所や機能タンパク質を蛍光標識して観察することができるので非常に重要なタンパク質である。今回GFPを大量発現させて、その精製方法を学び、特徴を観察することを目的とする。
方法
1、形質転換によりGFP発現遺伝子を持つ大腸菌をつくった。GFP発現遺伝子はAmp耐性遺伝子とペアにした。GFP発現調整にはラクトースオペロンを用いた。
2、ある程度菌を増やすために試験管のLamp培地で前培養をした。
3、菌数がだいたい1×108/mlになるまで本培養し(20分に一回分裂するとして、約8時間以上かかる。)IPTGを最終濃度0、5mMになるように加え、そのまま一晩培養を続けた。
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