化粧行為が心理的効果を持つのかを心理的側面、行動的側面に関する実験を通して明らかにする。感情状態に関する尺度を用いてデータを数値化し、平均化することでグラフ化した。結果として化粧行為にはポジティブな心理効果があり、ネガティブな感情を減少させる効果があることが明らかになった。
化粧行為が女性に及ぼす心理的効果について
2.要約
化粧行為が心理的効果を持つのかを心理的側面、行動的側面に関する実験を通して明らか
にする。感情状態に関する尺度を用いてデータを数値化し、平均化することでグラフ化し
た。結果として化粧行為にはポジティブな心理効果があり、ネガティブな感情を減少させ
る効果があることが明らかになった。
3.目的
筆者自身が化粧をしている時としていない時で気分に変化が現れることが多く、化粧行為
が何らかの影響を心理的側面に与えているのではないかとかねてより感じていた。化粧行
為の持つ肯定的効果についてはさまざまな研究において述べられているが、そうでないと
述べている研究もあり、いまだ研究の余地があると考えた。女性にとって日常的な行為で
ある化粧行為が果たして心理的効果を持つのかを心理的側面、行動的側面に関する実験に
より明らかにし、化粧行為がどのような心理的効果を及ぼすのかを検討する。
4.方法
1)被験者:女子大学生 5 名ほど
2)手続き:化粧行為が被験者の心理的側面と行動的側面に与える影響を以下の方法で実験
した。
【心理的側面】質問紙...