明星大学「児童心理学1単位目」2017年度合格レポートです。
課題「子どもの愛着形成について説明しなさい。」
評価は、よくまとめられていますというものでした。
レポート作成の参考になりましたら幸いです。
PB2090 児童心理学① 合格レポート
子どもの愛着の形成について
子どもが、自分を保護してくれる大人の存在無しに生きることは難しい。養育者の関わりが子どもの発達において多大な影響力を持つことは容易に想像がつく。養育者から愛情のある適切な関わりを受けることは、子どもの発達にとって極めて重要な意味を持つのである。ここでは、養育者との愛着の形成が子どもの発達に及ぼす影響について述べる。
愛着とは、乳幼児が母親など特定の人との間に形成する情緒的な結びつきのことであり、養育者に近づこうと求める行動(微笑み、泣き、発声、しがみつきや後追いなど)を愛着行動と呼ぶ。愛着は従来、養育者が子どもの日常における要求、つまり生理的欲求を満たすことにより形成されるものであると考えられてきた(動因低減説)が、ハーロウやカイアンズの実験的な研究により、それだけが愛着の形成要因ではないことが明らかになった。例えば、ハーロウは赤毛ザルの子どもの檻に、ミルクの出る針金製の母親とミルクの出ない布製の母親を置く実験を行った。すると、赤毛ザルの子どもは空腹時以外の大半の時間を布製の母親の側で過ごし、さらに、布製の母親...