1 単 位 目
【 課 題 】
ピアジェの発達論にもとづいて,子どもの思考の発
達 に つ い て 述 べ な さ い 。
ピアジェの発達論では、ヒトが世界を認識する際
に使用する認知の枠組み(シェマ)が、同化と調節
の均衡化の過程で構造を変化させていくことを知能
の発達としている。ここで、同化とは外界の情報と
自分のシェマがあっている場合にシェマを強化する
形で情報を取り入れること、調節とは外界の情報に
合わせて自分のシェマを変化させる形で情報を取り
入れることである。そしてピアジェは、シェマを変
化させる際に行われる操作の種類が年齢によって変
化し、操作が大きく変化する時期を境界に4段階に
分類した。彼はそれらを(1)感覚―運動期(0~2才
位)、(2)前操作期(2才位~6才位まで)、(3)具体
的操作期(6才位~10才位)、(4)形式的操作期(12
才位以降)と呼び、それらの発達段階についてそれ
ぞれの特性を明らかにした。以下にそれぞれの発達
段 階 の 特 性 を 記 す 。
(1)感覚―運動期::この段階では思考は心的表象を
介さず、...