司法試験過去問検討 平成 7 年第 2 問 答案構成例
一 AのCに対する不法行為責任
Aは法人。自然人とは異なり観念的な存在であるから、A自ら意思決定して活動することはできない。
↓そこで
意思決定して活動するためには機関が必要。そして、かかる法人の機関が理事である。
↓よって
理事Bの過失により他人が損害を被った場合には、Aは不法行為責任を負う(44 条 1項)。そして、Bの行
為はA自身の行為と説明されるから、その責任は自己責任である。
↓とすれば
Aが理事の選任・監督について注意を尽くしていたことを立証しても責任を免れない(免責規定なし)。
↓
これに対して、Bが被...