八州学園大学 図書・図書館史 最終課題
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図書・図書館史 最終課題
今日の日本の公立図書館の在り方を形成するうえで歴史的に重要なポイントとして、下記3点であると考える。
国立国会図書館の設立(1948年)
図書館法制定(1950年)
『中小レポート』の成立(1963年)
日本における図書館の歴史は「蔵書の収集や公開」という目的から見ると江戸幕府の御文庫、明治維新後の書籍館など図書館の前身となった施設にまで遡ることができるが、第2次世界大戦を境目として出版物や表現の自由に関する法律やそれを取り巻く社会情勢が大変大きく変動したと考えた。ゆえに、今日の日本の公立図書館に大きく影響している事象として、比較的短期間に集中してはいるが戦後以降の上記3つを挙げた。
まずは、「①国立国会図書館の設立」である。戦後の日本はGHQの支配下に置かれ、新しい日本国憲法の施行を初めとし様々な制度や社会的組織が民主化に向けて変革されていった。国立国会図書館の設立根拠となった国立国会図書館法の制定に関しても、アメリカの図書館使節団が送り込まれ、米国議会図書館を模範とした制度作りが進められた(1)。すなわち、国立国会図書館はそれまでの日本には無か...